やさしい あくま

あのひとは悪魔 私をとりこにする やさしい悪魔

自担が突発性難聴になって気付いた10のこと

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①剛さんは“強しさん”である

剛さんが突発性難聴を患い入院したことを知ったのはお友達の連絡でした。
テレ東音楽祭で光一さんから報告があったよ、と教えてもらった瞬間、浮かんだのは落ち込む剛さんの姿で。なんとなく、発症した事実以上にアニバーサリーイヤーの仕事に穴を開ける事実の方が剛さんが傷付くのでは、と危惧しました。案の定、後日談として実際落ち込んだと語っておられたので、思っていた通り繊細な方だと感じたと同時に、自分の“堂本剛像”の解釈に大きな解離が無さそうだと変にホッとしました。


だけど、剛さんは思っていたよりお強かった。
それこそ20年前は「「気にしすぎじゃない?」と言われると「気にしすぎか…」と気にしてお腹が痛くなる」と発言したり、ヒガシ先輩には「『SUPER DELICATE』って剛のこと?(笑)」なんて言われていたけど、今の剛さんは落ち込んで終わるような男じゃなかった。
発症前のインタビューで「無くなって困るものはない。常に持っている武器で戦うだけ」(意訳)と語っていたそのまま、左の聴力がままならぬ状態でも今のご自身の出来る最大限のパフォーマンスを日々追究されています。
その姿を見て、強い男になられましたね…と、心のなかに生きる剛お坊っちゃんのばあや・スズ*1が涙を流しながら成長を噛み締めてる…スズでございます…。


②光一さんは剛さんの光である

「がんばろうね」
夏のイベントで光一さんが剛さんに伝えた言葉です。
発症したのは剛さんですが、光一さんはその“責任”を剛さんだけに背負わせることは絶対にしません。かといって光一さんは難聴の感覚はわからないしそこを知ったかぶりすることは絶対にせず、ご自身のやり方でKinKi Kidsを守るために出来る最大限を尽くしているのが素敵です。そして、そんな光一さんの姿勢は、剛さんにとっての希望の光なのではと強く感じました。
発症して、剛さんはとにかく孤独を感じたと言っています。私は大きな病気をしたことがない超絶健康体質なので想像も難しいけど、治療やリハビリって毎日コツコツ続けても治る確証がないし、身体の痛みも心の痛みも誰にも伝わらないし、孤独との戦いなんでしょう。
そんな剛さんに向けて光一さんが送った歌は剛さんのデビュー前のソロ曲『ひとりじゃない』。そしてイベントの最後に伝えた「がんばろうね」。この言動が剛さんに対して嘘なく出来る唯一の人物が光一さんだよな…と思います。
病気になんてなりたくてなったわけじゃないからやるせない気持ちに苛まれることもたびたびあるでしょうけど、その唯一の人物の隣にまた戻るために“がんばろう”って思えたよね…私なら思っちゃうな…。


③光一さんの頼もしさ

光一さんのこういう言動、ピンチのときに表れるヒーローのような頼もしさって本当にかっこいいです。
元来の性格+座長の立場で長年カンパニーを引っ張っている環境も人格形成に大きく関わっているとは思うけど、これ、光一さんが剛さんより年下だったらこういう行動をとっていないかもしれないなぁなんて。入所以降、剛さんの“100日お兄ちゃん”という環境が光一さんをより頼もしくさせたのではないでしょうか。
一人で背負ったKinKi Kids、「脳が支障をきたす」の発言が私には結構衝撃的で、精神は感覚が狂うほどの違和感を受けながらも、表向きは(お疲れの色は見えましたが)頼もしく凛としていた光一さん、美しかったなぁ。


④剛さんのいない世界

すごく過激な言い方かもしれないけど、“生前葬”を重ねました。
きっと剛さんが亡くなったら、あいつはいいやつだったと先輩が、お世話になったと後輩が、光一さんに伝え光一さんの横に立ちKinKi Kidsの楽曲を歌うんだと。それを私は、ありがたさを感じながらどうしたって誤魔化せない虚無感を抱いて見つめるんだろうと。
剛さんのいない世界、振り返れば数週間でしたが、これから起こりうる未来の練習になってしまいました…。うん、はちゃめちゃに重たいのはわかってる…。


KinKi Kidsのプライド

「すべては必然」「すべてを意味のあることに繋げる」「美談にはしない」
二人からの、KinKi Kidsブランドへの高いプライドと自信が溢れて止まらない雰囲気は、薔薇と太陽以降日増しに感じています。
「僕たち二人が並べば、僕たち二人が携われば、それはもうKinKi Kidsなんだ」これって当たり前のようでいて難しい。目に見える二人なのに、“らしさ”って目に見えないので本人達にもスタッフにもファンにも、それぞれが抱く“らしさ”がうまく噛み合っていないと感じる時期もありました。ある意味哲学の話なんで正解がないのかもしれないけど、でも、結局KinKi Kids本人達が決めていけばスタッフもファンも付いてくるもののような気がしているし、今現在そのムード作りができている感覚があります。
2018年第一弾シングル『TopazLove』は今現在のKinKi Kidsプライドと自信の具現化なのではないかな。是非お買い求めください!1月24日発売です!メロディと歌詩が天才の仕事すぎて謎解きつらい(めっちゃ楽しい)


KinKi Kidsはポエマー量産機

同じ苗字、近畿地方に100日違いで生まれ、幾多の困難を乗り越え喜び哀しみを分かち合って生きてきた二人、ソロ活動を経て迎えた20周年盛大なアニバーサリーを迎える前にまさかの発症…。
これ、物語だったらボツになる設定盛りすぎのやつ!!
各新聞社も雑誌社も、天下の国営放送さえもポエマーにする『物語性の強さ』は、正直これを美談にするなという方が難しく、ぶっちゃけ私は全然素面で「KinKi Kidsは、神話だから( ・`д・´)」って言っちゃうから!それくらい、よくも悪くも運命に愛されてしまったふたりだと思います。


⑦“いつもの”楽曲の素晴らしさ

ひとりぼっちのKinKi Kidsが無ければ、今回のセットリストに『もう君以外愛せない』が入ることも『Anniversary』が入ることも好意的に思えなかったかもしれません。私は今までもこれからもマニアックセトリを求めているし、実際15コン・乙コンでは私は“いつものメンバー略してイツメンセトリ”にぷりぷりと腹を立てていました。
だけどいつもの楽曲をふたりで歌えない寂しさ、これを経験してしまうとダメですね。光一さんの声と剛さんの声が交互に聞こえ、そして重なる嬉しさがドバァと溢れてしまう。
いやでも、全然マニアックセトリ待ってるけどね!(めげない)


⑧私にとってのKinKi Kids

生前葬”なんて言い出すくらいのメンタルなんで、それはそれは怖くて不安でした。でした、じゃないか。今だって、これ以上の悪化なんてことになったら、と恐怖でしかない。
ずっとずっと、二人が並んで歌えますように。二人の笑顔が絶えませんように。と、喋ったこともないのにこんなに大切に思える人がいるなんて不思議だし、結局重たいわ私…って思います。


突発性難聴は誰もが起こりうる病気である

同期・同僚にも患っている人がいます。
発症は数年前ですが、どちらも未だに耳鳴りがしたり、めまいがしたり、完治までは長い道のりだとのこと…。でもこの事実、剛さんが発症してから二人に質問して教えてもらったことです。てっきり治ったとばっかり…。外から見てわかる病気じゃないから、伝わらないもどかしさを同期・同僚も感じていたかもしれない。
芸能人で病に悩まされている人がいると、影響力があるからこそ病気に選ばれたの…?なんて考えてしまいがちなのですが、今回剛さんが発症したのだから、ファンとしてある程度の知識は調べるべきだし目を向けるべきかなとも思います。


⑩自分の耳の調子

ドリフェスでは中盤から耳詰まりと自分の声の反響が止まらなくてツラくて、実はオーラスKinKiの頃には調子がすごく悪かったのです。他のジャニーズのコンサートでもたまにそういうことがあります。後に調べたら『ライブ難聴』とか呼ばれる耳の不調だそう。密閉空間の酸欠が起因かとなんとなく思ってたけど、爆音が起因だった可能性がありますね。
今回のKinKiコンはオーケストラを従えた公演ですが、とても耳に優しかったです。剛さんも、しんどいはしんどいだろうけど、従来のコンサートよりは負担が全然マシなんだろうなぁ。

剛さんが発症しなければ、自分の耳の状態なんて「まぁこんなもんだろう」とぞんざいに扱っていました。でも剛さんが発症した“意味”があるならば、私も病院に行って診てもらったり、周りに不調な方がいれば気にかけたり、そういうことをすべきだろうと。そう思います。



2017年を振り返るとこんな感じです。ありがとうございました。
2018年はとりあえず耳鼻科に行きます。チャンチャン。

*1:いつだかの王様のブランチのやつ。